WEBでのご予約はこちら

WEB予約

※24時間受付可能

お電話でのご予約はこちら

044-000-0000

※お電話は診療時間内にお願いします

About Inguinal hernia鼠径ヘルニアとは

ヘルニアとは、体内の臓器などが、本来あるべき部位から「脱出」または「突出」した状態を指します。その中でも「鼠径ヘルニア」は、足の付け根にあたる「鼠径部(そけいぶ)」で発生するヘルニアのことをいいます。

ここでは、鼠径ヘルニアの症状、原因、治療法など、基本的な情報をご紹介します。

鼠径ヘルニアとは

鼠径ヘルニアとは、お腹の中の腸や脂肪などが、足の付け根(そけい部)の筋肉のすき間から皮ふの近くまで飛び出してしまう病気です。一般には「脱腸(だっちょう)」とも呼ばれます。

初期には、立ったときやお腹に力を入れたときに足の付け根にふくらみが出て、横になると引っ込むのが特徴です。自然に治ることはなく、徐々に大きくなることがあります。

通常は違和感程度で済みますが、まれに腸がはまり込んで戻らなくなる「嵌頓(かんとん)」という状態になると、強い痛みが出たり、お腹の張りや嘔吐など腸閉塞(ちょうへいそく)を起こす危険もあるため、注意が必要です。

鼠径ヘルニアとは

鼠径ヘルニアの原因と発症しやすい人

鼠径ヘルニアは、足の付け根(鼠径部)の筋肉や筋膜が加齢などで弱くなり、腸や脂肪が鼠径部に突出することで発症します。さらに、お腹に力がかかる動作や習慣などで腹圧が繰り返しかかると、より起こりやすくなります。
以下のような方は、鼠径ヘルニアを発症しやすい傾向があります。

高齢者(特に男性に多い)

立ち仕事や重いものを持つことが多い方

前立腺の手術歴がある方

慢性的な便秘・咳・排尿困難がある方

喫煙習慣のある方

鼠径ヘルニアの原因と発症しやすい人

鼠径ヘルニアの症状

鼠径ヘルニアによく見られる症状は、以下の通りです。

足の付け根(鼠径部)が膨らむ 
※立ったとき・力んだときに目立つ

鼠径部の違和感や軽い痛み

膨らみは触ると柔らかく、横になり押すとへこむ

一見「たいしたことがない」と思われがちですが、放置すると「嵌頓(かんとん)」と呼ばれる緊急事態になることがあります。これは腸がはまり込んで元に戻らなくなり、血流が途絶えて壊死(くさってしまうこと)してしまう危険な状態で、早急な手術が必要です。
以下の症状の場合、嵌頓を強く疑うので、すぐに医療機関を受診してください。

膨らみが押しても戻らない

吐き気や嘔吐がある

膨らみが硬く、強い痛みがある

お腹が張って苦しい

鼠径ヘルニアの種類

鼠径ヘルニアは、外鼠径ヘルニア・内鼠径ヘルニア・大腿ヘルニアの3種類に分類されます。

外鼠径ヘルニア
最も多いタイプで、特に男性に多く見られます。
内鼠径ヘルニア
加齢や筋力の低下が主な原因とされています。
大腿ヘルニア
高齢で痩せた女性に多く発症しやすく、嵌頓(かんとん)のリスクが高いことが特徴です。

また、類似疾患としてNuck(ヌック)管水腫があり、鼠径部のふくらみを伴いますが、内容物は液体である点がヘルニアと異なります。

鼠径ヘルニアの検査

まず行われるのが「視診・触診」です。立った状態やお腹に力を入れたときに足の付け根が膨らむかを確認し、以下などを丁寧に診察します。多くの場合、これだけで診断が可能です。

視診・触診

膨らみの有無や左右差

押すと戻るか(整復性)

痛みの有無

次に行う「超音波検査(エコー)」では、皮膚の上からプローブを当てて、ヘルニアの有無や内容物を評価します。

超音波検査
(エコー)

放射線を使わず妊娠中や高齢の方にも安全

体位や動作の変化による動的観察が可能

小児や軽度のヘルニアにも有効

さらに「CT検査」は、以下のようなケースで特に有効です。

CT検査

肥満や軽度で診察のみでは判断が難しい場合

ヘルニアの種類を鑑別したい場合

再発や巨大ヘルニアの詳細な評価が必要な場合

当院では正確な術前診断を重視し、画像診断専門機関と連携してCT検査を行っています。

鼠径ヘルニアの治療法

鼠径ヘルニアの治療法は大きく分けて二つあります。一つは「鼠径部切開法」、もう一つは「腹腔鏡手術」です。

鼠径部切開法は、足の付け根(鼠径部)の皮膚を約5cm切開し、外側からヘルニアを修復する方法です。局所麻酔で行うことも可能で、高齢者や持病のある方に選ばれることが多い術式です。

一方の腹腔鏡手術には、「TAPP法」と「TEP法」という2つの方法があります。TAPP法は、お腹に小さな切開(5mm程度)を3か所加え、筒状の器具(ポート)を通して、腹腔内からヘルニアを治療する方法です。これに対しTEP法は、腹腔内には入らず、腹膜のすぐ外側にある「腹膜前腔」と呼ばれるスペースを広げて治療を行います。

腹腔鏡手術は視野が広く、再発や術後の痛みが少ない傾向がある一方、全身麻酔が必要です。それぞれの治療法にはメリット・デメリットがあり、ヘルニアの状態や患者さんの体調・希望に応じて、最適な術式を選びます。

鼠径ヘルニアの治療費用

鼠径ヘルニアの治療は、診察・検査・手術に至るまで健康保険が適用されており、保険診療として受けていただくことが可能です。そのため、全国どの医療機関で治療を受けても、自己負担額に大きな違いはありません。
さらに、「高額療養費制度」を利用することで、自己負担額をより低く抑えることが可能です。

診療時間内にお願いします

お電話でのご予約はこちら

044-000-0000

24時間受付可能

WEBでのご予約はこちら

WEB予約
WEB予約 LINE予約
電話アイコン 電話予約
カレンダーアイコン WEB予約
会話アイコン LINE無料相談