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鼠径ヘルニアの症状チェック|初期のしこりから危険な痛みまで解説

神奈川そけいヘルニア日帰り手術クリニック 川崎武蔵小杉

神奈川県川崎市にある鼠径ヘルニア専門クリニック「神奈川そけいヘルニア日帰り手術クリニック 川崎武蔵小杉」です。

足の付け根に膨らみやしこりを感じたり、立ったときや力んだときに違和感や軽い痛みを覚えたりすることはありませんか。そのような症状は、鼠径ヘルニア(脱腸)のサインである可能性があります。

鼠径ヘルニアは、初期の段階では症状が軽く、痛みをほとんど感じないことも多いため、見過ごされやすい病気です。しかし、自然に治ることはなく、放置すると重篤な合併症を引き起こすおそれがあります。

この記事では、鼠径ヘルニアの代表的な症状をセルフチェック形式で解説するとともに、発症しやすい方の特徴や注意すべき危険な状態、治療法について分かりやすくご説明します。

鼠径ヘルニアの代表的な症状(セルフチェック)

「足の付け根(鼠径部)にしこりのようなものが触れる」「痛みや違和感がある」 、もしこのような症状を感じている場合、鼠径ヘルニア(脱腸)の可能性があります。

鼠径ヘルニアは、初期の段階では症状が軽く、自覚しにくいことも少なくありません。まずは、以下のセルフチェック項目を確認してみましょう。以下の項目に当てはまる場合、鼠径ヘルニアを発症している可能性があります。

  • 足の付け根(鼠径部)が膨らむ
    ※ 立ったときや、お腹に力を入れたときに目立ちやすい
  • 膨らみは触ると柔らかく、横になる、または軽く押すと引っ込む
  • 足の付け根に違和感や軽い痛みを感じる
鼠径部のふくらみ

鼠径ヘルニアの原因となりやすい人

鼠径ヘルニアを発症する主な原因は、加齢などによって腹壁(筋肉や筋膜)が弱くなることと、日常生活の中で腹圧(お腹にかかる圧力)が繰り返しかかることです。

腹壁が弱くなった部分に内側から強い圧力が加わることで、腸や内臓脂肪が外へ押し出され、鼠径ヘルニアを発症します。そのため、以下のような方は特に発症しやすい傾向があります。

高齢者(特に男性)

40代以降になると、加齢により腹壁の支持組織が弱くなりやすくなります。特に男性では、精索が通過する鼠径管という構造があるため、解剖学的に鼠径ヘルニアを発症しやすいとされています。

腹圧がかかりやすい職業の方

立ち仕事、運送業、建設業など、重い物を持つ機会が多く、日常的にお腹へ力がかかりやすい方は注意が必要です。

お腹に負担がかかる体質や生活習慣がある方

慢性的な便秘によるいきみ、長引く咳(喘息など)、排尿時に強くいきむ必要がある方、喫煙習慣のある方は、腹圧が繰り返しかかりやすく、発症リスクが高まります。

下腹部の手術歴がある方

前立腺がんの手術など、下腹部の手術を受けたことがある方では、術後に腹壁が弱くなり、鼠径ヘルニアを発症することがあります。

すぐに受診すべき危険な合併症「嵌頓」

鼠径ヘルニアを放置すると、飛び出した腸がヘルニアの穴の部分で締め付けられ、元の位置に戻らなくなることがあります。この状態を「嵌頓(かんとん)」と呼びます。

嵌頓は前触れなく突然起こることがあり、放置すると腸への血流が遮断され、短時間で壊死(腸がくさってしまう状態)に至るおそれがあります。鼠径ヘルニア自体は良性の病気ですが、この嵌頓を起こした場合には命に関わる重篤な状態となることがあるため、特に注意が必要です。

嵌頓で見られる主な症状

  • 足の付け根の膨らみが硬くなり、押しても戻らない
  • 膨らみが硬く、強い痛みが持続する
  • 吐き気や嘔吐、お腹の張りを伴う

これらの症状がみられる場合は、嵌頓を強く疑う必要があります。できるだけ早く医療機関を受診してください。

嵌頓
鼠径ヘルニアの嵌頓

鼠径ヘルニアは自然に治る?正しい治療法と対処法

鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、根本的な治療には手術が必要です。症状が軽い場合であっても、放置して自然に改善することはありません。

鼠径ヘルニアの手術方法(術式)は、大きく分けて「鼠径部切開法」と「腹腔鏡手術」の2つがあります。

鼠径部切開法は、足の付け根(鼠径部)の皮膚を約5cm切開し、体の外側からヘルニアを修復する手術です。局所麻酔で行うことも可能なため、高齢の方や持病のある方にも選択されやすい術式で、長年にわたり行われてきた実績のある方法です。

一方、腹腔鏡手術は、お腹に小さな孔(穴)をあけてカメラや器具を挿入し、体の内側からヘルニアを修復する方法です。視野が広く、術後の痛みが鼠径部切開法より少ないことや、再発率が低い傾向があるといった利点があります。そのため、近年ではこれらのメリットを理由に、腹腔鏡手術を選択するケースが増えています。ただし、全身麻酔が必要となる点には注意が必要です。

それぞれの術式にはメリットとデメリットがあり、ヘルニアの状態や大きさ、患者さんの年齢や全身状態、生活背景、ご希望などを総合的に考慮したうえで、適切な術式が選択されます。

鼠径ヘルニアの症状に関するよくある質問

鼠径ヘルニアは痛みがなくても発症していることはありますか?

はい、あります。

鼠径ヘルニアは初期の段階では、痛みをほとんど感じないケースも少なくありません。足の付け根に軽い膨らみが出るだけで、違和感や痛みがほとんどないこともあります。
ただし、症状が軽くても自然に治ることはなく、時間の経過とともに進行する可能性があります。足の付け根の膨らみに気づいた時点で、早めに医療機関を受診することが大切です。

膨らみが出たり引っ込んだりするのはなぜですか?

鼠径ヘルニアでは、腹圧がかかった際に腸などが腹壁の弱くなった部分から押し出されるため、立ったときや力んだときに膨らみが目立ちやすくなります。一方、横になったり腹圧が下がったりすると、押し出されていた腸が元の位置に戻るため、膨らみが自然に引っ込むことがあります。

このように、膨らみが出たり引っ込んだりする症状は、鼠径ヘルニアの特徴的な症状の一つです。

症状が軽ければ、様子を見てよいのでしょうか?

症状が軽い場合でも、鼠径ヘルニアが自然に治ることはありません。

放置すると徐々に大きくなり、腸が戻らなくなる「嵌頓」と呼ばれる危険な状態を引き起こす可能性があります。嵌頓は突然起こることがあり、緊急手術が必要になるケースもあります。
そのため、症状の強さにかかわらず、早い段階で適切な診断を受け、治療のタイミングについて医師と相談することが重要です。

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この記事の監修者

神奈川そけいヘルニア日帰り手術クリニック 川崎武蔵小杉
院長 星野明弘
日本消化器外科学会 専門医・指導医、日本内視鏡外科学会 技術認定医(ヘルニア)として、鼠径ヘルニア治療を専門に数多くの患者さんの診療・手術を行っています。
鼠径ヘルニアの腹腔鏡手術に関する専門書の執筆・監修を手がけるほか、全国の医療機関において手術技術の指導を行い、鼠径ヘルニア手術の安全性向上と技術の普及に取り組んでいます。
日本消化器外科学会 専門医・指導医、日本内視鏡外科学会 技術認定医(ヘルニア)として、鼠径ヘルニア治療を専門に数多くの患者さんの診療・手術を行っています。
鼠径ヘルニアの腹腔鏡手術に関する専門書の執筆・監修を手がけるほか、全国の医療機関において手術技術の指導を行い、鼠径ヘルニア手術の安全性向上と技術の普及に取り組んでいます。