鼠径ヘルニア手術40分前後は早い?手術時間と質の関係を専門書執筆医が解説
神奈川県川崎市にある鼠径ヘルニア専門クリニック「神奈川そけいヘルニア日帰り手術クリニック 川崎武蔵小杉」です。
鼠径ヘルニア手術を検討されている方から、「手術時間はどれくらいですか?」というご質問をよくいただきます。一般的に、腹腔鏡による鼠径ヘルニア手術は60〜90分程度とされることが多いですが、実際の手術時間は症例や施設によって異なります。
その中で、「40分程度で終わる」と聞くと、「そんなに早くて大丈夫なのだろうか」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
手術時間が短いと「雑なのでは?」という不安
これは非常に自然な疑問です。
医療においては「時間をかけたほうが丁寧なのではないか」と感じる方も多いと思います。しかし、外科手術においては必ずしもそうとは限りません。
手術時間は“質”をそのまま表すものではない
まず大前提として、手術時間だけで医療の質を判断することはできません。
重要なのは「早く終わること」ではなく、必要な手技が過不足なく行われているかどうかです。
手術時間を短くすること自体を目的にしてしまうと、本来行うべき操作が十分に行われない可能性もあり、注意が必要です。一方で、時間が長ければ良いというわけでもありません。時間がかかる理由には、症例の難しさや慎重な操作が必要な場合も含まれます。
経験豊富な術者ほど「無駄がない」
では、なぜ手術時間に差が出るのでしょうか。大きな要因のひとつは、術者の経験です。
経験を積んだ術者では、
- 解剖構造を正確に把握している
- 操作の手順が整理されている
- 不要な操作や迷いが少ない
といった特徴があります。
そのため、必要な操作は確実に行いながら、無駄を省いた手術が可能となり、結果として短時間で終了することがあります。
手術時間が短いことのメリット
適切に行われた手術であれば、手術時間が短いことには患者さんにとってのメリットもあります。
- 麻酔時間が短くなる
- 体への負担が少ない
- 術後の回復がスムーズになる可能性がある
特に日帰り手術においては、これらは重要なポイントです。
すべての手術が短時間で終わるわけではありません
一方で、
- 再発ヘルニア
- 肥満症例
- 癒着が強い症例
などでは、より慎重な操作が求められ、手術時間が長くなることもあります。
そのため重要なのは、状況に応じて適切な時間をかけることです。
手術時間よりも大切なこと
最も重要なのは、単純な手術時間の長さではなく、
- 安全に手術が行われているか
- 再発を防ぐための適切な手術操作がされているか
といった点です。
また、内視鏡外科技術認定医(ヘルニア)は、手術動画の審査などを経て認定される資格であり、一定の技術水準を満たしていることを示す一つの指標とされています。
ただし、資格だけでなく、実際の手術経験や再現性のある手技も同様に重要です。
当院の考え方
当院では、腹腔鏡による鼠径ヘルニアの日帰り手術を行っており、安全性と再現性を重視した手術を心がけています。
無理に時間を短縮することはせず、必要な操作を一つひとつ確実に行うことを大切にしています。
その結果として、症例によっては比較的短時間で手術が終了することもありますが、それは「省くべきでない操作を省かない」ことを前提としたうえで、無駄のない手術が行われている結果であると考えています。
まとめ
鼠径ヘルニア手術において、手術時間は一つの目安ではありますが、それだけで手術の質を判断することはできません。重要なのは、必要な手技が過不足なく行われているか、そして安全かつ適切に手術が行われているかどうかです。
また、医師を選ぶ際には、手術時間だけでなく、実際の手術経験や実績に加えて、内視鏡外科技術認定医(ヘルニア)といった客観的な資格の有無も、一つの判断材料となります。
手術をご検討されている方は、こうした点も含めて総合的に判断されることをおすすめします。
鼠径ヘルニアは当院までご相談ください

神奈川そけいヘルニア日帰り手術クリニック 川崎武蔵小杉は、鼠径ヘルニアの治療に特化した日帰り手術専門クリニックです。腹腔鏡による低侵襲手術を標準治療とし、身体への負担を抑えながら、手術当日にご帰宅いただける体制を整えています。
執刀は、鼠径ヘルニア治療において豊富な臨床経験と学術実績を有する星野明弘院長が担当し、診断から手術、術後フォローまでを一貫して行っています。
受診予約は、お電話またはWeb予約にて承っております。
鼠径ヘルニアや鼠径部の症状でお悩みの方は、当院へお気軽にご相談ください。



