鼠径ヘルニア手術で後悔しない医師選び|技術認定医とは?【専門書執筆医が解説】
神奈川県川崎市にある鼠径ヘルニア専門クリニック「神奈川そけいヘルニア日帰り手術クリニック 川崎武蔵小杉」院長の星野明弘です。
鼠径ヘルニア手術を検討している患者さんから、
- どの医師に手術してもらえばいいの?
- 症例数は重要?
- 技術認定医って何?
- 手術は誰がやっても同じなの?
といったご質問をいただくことがあります。
鼠径ヘルニア手術は日本で数多く行われている手術ですが、すべての手術が同じというわけではありません。
今回は、医師選びの際の一つの目安となる「内視鏡外科技術認定医(ヘルニア)」について解説します。
内視鏡外科技術認定医とは?
内視鏡外科技術認定医は、日本内視鏡外科学会が認定する資格です。単に手術件数を満たせば取得できる資格ではありません。
実際に執刀した手術動画を提出し、複数の審査員による厳格な評価を受ける必要があります。
審査では、
- 解剖の理解
- 手術操作の正確性
- 安全性への配慮
- 合併症回避の工夫
などが細かく評価されます。
一定以上の基準を満たした医師のみが取得できる資格です。
なぜ手術動画で審査されるの?
患者さんの中には、「試験を受けるだけではないの?」と思われる方もいるかもしれません。しかし実際の手術技術は筆記試験だけでは評価できません。
そのため技術認定医制度では、実際の手術映像を審査します。
野球選手を文章だけで評価できないのと同じで、外科医も実際のプレー(手術)を見なければ技術は評価できないからです。この点が技術認定医制度の大きな特徴です。
技術認定医の合格率は約30%
技術認定医試験は、単に症例数を積めば合格できる試験ではありません。
提出した手術動画は評価基準に沿って厳しく審査され、合格率はおよそ30%前後とされています。つまり、技術認定医は「手術件数が多い医師」ではなく、「実際の手術映像によって技術が評価された医師」といえます。
そのため、医師選びの際の一つの客観的な指標になる資格と考えられます。
技術認定医なら必ず良い手術が受けられる?
もちろん資格だけで医師のすべてが決まるわけではありません。
患者さんとの相性や説明の分かりやすさも重要です。
ただし、
- 一定以上の技術レベルを満たしている
- 安全な手術手技を習得している
- 学会が定める基準をクリアしている
という客観的な指標にはなります。
医師選びで迷った場合には、一つの参考になる資格といえるでしょう。
なぜ鼠径ヘルニア手術で医師選びが重要なのか
鼠径ヘルニア手術は比較的よく行われる手術ですが、実際には再発や慢性疼痛、血管損傷などの合併症を避けるために、解剖を正確に理解した手術が求められます。
特に再発症例や巨大ヘルニアでは、手術の難易度が高くなることもあります。
そのため、医師の経験や専門性は手術結果に影響する重要な要素の一つと考えられています。
実際の手術では経験が重要になることもある
私は20年以上にわたり鼠径ヘルニア診療に携わり、これまで3000件以上の手術に関わってきました。
実際の手術では、
- 巨大ヘルニア
- 再発ヘルニア
- 肥満症例
- 癒着の強い症例
など、教科書通りにはいかない場面も少なくありません。
例えば再発ヘルニアでは、前回手術による癒着のため解剖が分かりにくくなっていることがあります。
また巨大ヘルニアや肥満症例では、通常とは異なる工夫や判断が必要になることもあります。
そのような場面では、教科書的な知識だけではなく、数多くの症例を経験する中で培われた判断力が重要になります。
なぜ私は技術認定医を取得したのか
私は若手時代から、より安全で再現性の高い手術を追求したいと考えていました。そのため、自分の技術を客観的に評価してもらうために、内視鏡外科技術認定医の取得を目指しました。
技術認定医の取得は、患者さんに安全で質の高い手術を提供するための一つの通過点だと考えています。現在も日々の診療や手術を通じて技術の向上に努めています。
なぜ私は手術指導書を執筆したのか
私は出版社からの依頼を受け、『おさえておきたい腹腔鏡下鼠径部ヘルニア修復術のすべて』を執筆しました。
手術を「できる」だけでなく、
- なぜその操作を行うのか
- どこに注意するのか
- 合併症をどう防ぐのか
を言語化し、体系化することが求められました。
手術を教える立場になると、自分の感覚だけで手術を行うことはできません。
「なぜそこを剥離するのか」
「なぜその位置にメッシュを展開するのか」
「どうすれば再発や慢性疼痛を防げるのか」
を論理的に説明できる必要があります。
私自身、この経験を通じて手術への理解がさらに深まり、現在の日常診療にも役立っていると感じています。
医師選びで大切なのは資格だけではない
鼠径ヘルニア手術を受ける際には、
- 技術認定医(ヘルニア)か
- 症例数は十分か
- 専門的に診療しているか
- 丁寧な説明を受けられるか
などを総合的に判断することが大切です。
資格だけで医師を選ぶ必要はありませんが、技術認定医は医師選びの一つの参考になるでしょう。
まとめ
鼠径ヘルニア手術は比較的よく行われる手術ですが、再発や慢性疼痛などを防ぐためには正確な手術が重要です。
医師選びに絶対的な基準はありません。しかし、技術認定医、症例数、専門性は客観的に確認できる重要な指標です。
鼠径ヘルニア手術を検討される際には、そうした点も参考にしながら医師を選ぶことをおすすめします。
当院では、内視鏡外科技術認定医(ヘルニア)であり、鼠径ヘルニア手術の専門書を執筆した院長が診療を担当しています。
私自身、技術認定医取得後も20年以上にわたり鼠径ヘルニア診療を続け、現在も手術手技の向上と安全性の追求に取り組んでいます。
鼠径ヘルニア手術について不安なことがあれば、お気軽にご相談ください。
鼠径ヘルニアは当院までご相談ください

神奈川そけいヘルニア日帰り手術クリニック 川崎武蔵小杉は、鼠径ヘルニアの治療に特化した日帰り手術専門クリニックです。腹腔鏡による低侵襲手術を標準治療とし、身体への負担を抑えながら、手術当日にご帰宅いただける体制を整えています。
執刀は、鼠径ヘルニア治療において豊富な臨床経験と学術実績を有する星野明弘院長が担当し、診断から手術、術後フォローまでを一貫して行っています。
受診予約は、お電話またはWeb予約にて承っております。
鼠径ヘルニアや鼠径部の症状でお悩みの方は、当院へお気軽にご相談ください。



